クイズ

 60 脚の椅子が円形に並べられていて、そこに帽子をかぶった十分に知性的な人たちが 60 人、ぐるっと座っている。彼らはみな他人の帽子を見ることは出来るが、自分のは見えない。ゲームのルールはこうだ。一つ、帽子の色は赤、緑、青のどれかである。二つ、自分の帽子が赤であることを確信した者は、きっかり 1 分間だけ待ってから「まぶしいぜ!」と叫ぶ。三つ、他人と意思の疎通を図ってはならない。

 実際には、60 人すべてが赤い帽子をかぶっているのだった。しかし、他の 59 人が赤い帽子だからといって、自分もそうであるとは断定できない。それで誰一人として叫ぶこともなく、ただ時間が過ぎるばかりであった。そこへ、一人の老人と少女がやって来た。そして辺りをゆっくりと見回し、こう言ったのだ。「この中に、赤い帽子をかぶった者が少なくとも 1 人おる。」「ウキュ。」

 この後、いったい何が起こるだろうか。


 ちょうど 1 時間後に、全員が叫び出すだろう。 【出典不詳】